ル・シャン9月号(産経新聞社発行)                                     戻る



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愛犬を看取った経験談が誰かの心の支えになれば

八ヶ岳山麓に広がる清里の森の中から、一冊の本が届きました。
一頭のゴールデン・レトリーバー「淳一郎(ジュン)」の誕生から11年8ヶ月と4日で一生を終えるまでのさまざまなエピソードを写真を添えてまとめたもの。中心となるのは、ガンを患ったジュンの闘病記。ペンションを営む飼い主夫妻が、病に苦しむ愛犬を介護しながらも、「もっとジュンのために何かできないか」といてもたってもいられず、ホームページにつづっていたものだ。ジュンが亡くなり、幼い頃から撮りためた写真を整理しているうちに、闘病の記録を含め、ジュンのすべてを残しておきたいとの思いからこの「for JUN 」が出来上がった。子犬の愛らしさ、若い犬と暮らす楽しさ、それにも増して老犬との生活の素晴らしさが伝わってきて、心を打つ。これから犬を飼おうと思っている人、老犬介護に直面している人、ペットロスから立ち直れずにいる人などに、読んで欲しい一冊だ。

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