八ヶ岳ジャーナル 第264号 2004年11月1日 八ヶ岳ジャーナル社    戻る

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今年一月に永い眠りについた愛犬「浮一郎」(通称ジュン)-。共に暮らした年月のエピソードを一つひとつ書き出してまとめた「for JUN〜あるゴールデン・レトリーバーと過ごした日々〜」がこのほど出版された。(写真) この本は高根町清里でペンションを経営する入江良雄・須美子夫妻がまとめたもので、写真とエピソードを織り交ぜながら、絵本感覚でページを追うことができるよう工夫されている。 本は、平成四年五月にジユンが生まれたときの出来事から、成長段階での様々な思い出、そして、平成十四年夏に悪性の腫瘍が見つかり、その闘病生活へと続くが、最後の数ページにはジュンが元気だったころのスナップが紹介されている。 「五十年犬と暮らしてきて、人と会話できる犬に出会ったのは初めて」と語る良雄さん。何か残しておきたいと写真をかき集めて、アルバムにまとめようと考えていたという。 そして須美子さんはジユンのエピソードを思い出しては、文章にまとめはじめ、次第に手元に残す記録から、一冊の本にまとめようというムードが高まってきたという。 良雄さんは「老犬介護に関わり、犬が亡<なってしまったときにふさぎ込んでしまう人も多く、癒しになってもらえればうれしい」といい、「ペットブームで、毎年何十万頭も人間の都合で処分されている現状は、安易な気持ちで犬を飼うからで、十年、十五年の心積もりができていない。飼う前に読んでもらい、赤ちゃんのかわいらしさから老犬とのコミュニケーションのことを分かってもらいたい」と話す。 この本は、清文堂の長坂駅前店ときららシティ店で取り扱っている。

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